絵画の購入の思い出
あるデパートの催物会場で行われていた絵画展に行った時のことです。
日本の絵画作家で、自然風景画を主に書いている作品を展示してある催物にふと立ち寄りました。
そこで目に留まった絵があったのです。
それは、川のせせらぎを書いた絵なのですが、川がこちら側にながれてくる「真正面」からの構図で描かれた絵だったのです。
普通ですと、川の絵は、左右どちらかに流れている構図での絵がほとんどかと思いますが、「真正面」から流れてくるという絵にとても驚いたと同時に、目が釘付けになり、どうしても欲しくなってしまいました。
しかし、その絵の値段は50万円もするものでしたので、友達とふとたちよったところで、夫に相談して購入というのはできない状態でした。
稲妻に打たれたような衝撃を感じ、これは何かの縁だと思えるほど、その絵にほれ込んでしまいました。
いわゆる一目惚れの状態でした。
いったんあきらめて展示会場を出て帰ろうと思ったのですが、どうしても気になってしまい、戻ってきたところ、ちょうど作家さんが来ていたところでした。
そこでこの絵について話をしたところ、話がとても合い、お値段も少し値引いてくれるというご厚意をいただき、思い切って購入したのでした。
今、自宅の壁にはその絵を飾っています。
これを見るたびに、川の音が聞こえてくるようだし、心が洗われる気持ちがします。
結果、買ってよかったと思いました。
値段は安くはありませんでしたが、こういう購入の仕方もあるんだな、という思い出です。